【初心者向け】わかりづらい画像解像度と再サンプルを解説!
Photoshopで作業をしていると、いつか向き合う必要がある画像解像度と再サンプル。
Web72、印刷物は300以上、という数字はわかっていても、その仕組みだったり、解像度を変更したらどうなる?ということを詳しく理解するのは、なかなか難しいですよね!
今回はこのわかりづらい画像解像度や再サンプルについて、出来るだけかみ砕いてお話したいと思います。
そもそもピクセルに決まったサイズはない
ピクセルのサイズは決まっていない、というと「え?」と思われるかもしれませんが、ピクセルという単位の大きさは決まってはいません。
例えば、センチメートルとか、ミリメートルとか、キロメートルとか…どのくらい?と聞かれたら、そのサイズは決まっています。皆さんも「このくらい」と答えられるはずです。
でもピクセルは「1ピクセルってどのくらい?」と言われても「解像度による」という答えになります。解像度によって1ピクセルの大きさは変わるんです。
ピクセルのサイズは解像度で決まります。
Photoshopの場合、解像度の単位はppiですが、これは「1インチにいくつのピクセルが並ぶのか?」という値になります。
1インチというのは、センチメートルやミリメートルなどと同様に、その大きさは決まっています。
その決まっている1インチの大きさの中にいくつピクセルが並ぶのか?それが解像度です。
解像度が低ければ、それだけ並べるピクセルは少なくなります。
解像度が高ければ、それだけ並べるピクセルは多くなります。
なので、解像度が高いほどピクセルのサイズは小さくなるのです。
なので「ピクセルの大きさは解像度が決まらないとわからない」のです。
写真の解像度を変更する場合は
ではここで、写真の解像度を変更することを考えてみましょう。
もともと72ppiの解像度である写真を、144ppiの倍の解像度に変更してみます。
つまり、表現するピクセルのサイズを小さくする、ということになります。
解像度が2倍、ということは、ピクセルのサイズは半分の大きさになる、ということになります。
この時、写真をこのピクセルに合わせて縮めますか?
それとも、写真のサイズに合うようにピクセルを増やしますか?
Photoshopの場合、画像解像度の「再サンプル」のチェックをONにするかOFFにするかで、どちらにするか指定することができます。
画像解像度の再サンプルをOFFにした場合
再サンプルのチェックをOFFにした場合、解像度の変更によってピクセルが変更したら、画像のサイズもピクセルに依存して変更されます。
つまり今回でいうと、画像解像度の変更によってピクセルのサイズが半分になったら、画像のサイズも半分になる、ということです。
「再サンプル」とは、ピクセルの色を計算しなおしますか?ということで、それを「OFF」つまり「しない」ということにしています。
ならば、写真のサイズそのものをピクセルに合わせて変更するしかありません。
画像解像度の再サンプルをONにした場合
再サンプルをONにした場合、解像度の変更によってピクセルのサイズが変更されたら、もともとの画像のサイズに合わせてピクセルの数が増減します。
ピクセルの数が増減するということは、もともとないピクセルを作り出すことになりますので、色が計算されて補正されることになります。
結果、画質が荒れることもしばしばあります。
解像度を変更することによるファイルサイズの変動
さて、ここでファイルサイズについて考えてみます。
解像度を変更するとファイルサイズも増減するのでは?と直感的には思われるかもしれませんが、実際は再サンプルのONかOFFかによって、変動する場合としない場合があります。
結論から言うと「再サンプルにチェックをONにしている場合に変動」します。
画像は1ピクセルに対して色の情報を持ちます。
なので、ピクセルの数が増えればファイルサイズは増えますし、ピクセルが減ればファイルサイズは減ります。
この「ピクセルが数が増えれば」というのは、ピクセルのサイズは関係ありません。ピクセルの数が増えれば、ということです。
再サンプルをOFFにしている場合、ピクセルのサイズは変わりますが、ピクセルの数は変わりません。結果、持つべき色の情報も変わりませんので、ファイルサイズは増減しません。
逆に、再サンプルをONにしている場合、画像の大きさは変わりませんが、ファイルサイズは変わります。再サンプルしなおしてピクセルを増減させていますので、ファイルサイズも変動するのです。
難しいけれど、理解したい解像度
完璧に理解するにはなかなか難解な解像度ですが、編集中に「画像があれてる…、なぜ?」と首をひねることもあります。
作業をスムーズに進めるためにも、少しでも理解を深めていきましょう!